金パラ
バンビ歯科 院長 森川富夫
台風も過ぎ去り青空が広がってきました。
明日は暑さが戻ってくると予報では言っていますが、「今年の夏は暑すぎた、
もう十分、早く涼しくなって!」とも思いますが、もう一人の自分から
「去り行く夏を楽しみなさい、一年はあっという間だよ!」とのささやきの声も聞かれます。
先日業界紙に「金パラ」公示価格が10月から引き上げられる、と、掲載されてました。
「金パラ?」ご存じない方も多々いらっしゃると思いますが、歯科鋳造用の金銀パラジウム合金
の事で、被せ物や詰め物に使う金属です。鋳造のしやすさと、その安全性、耐久性、などから
何十年にも渡って歯科界に君臨してきた合金です。年々金属の価格が上がり、それに追従して
保険点数も上がっていきます。「保険の被せ物も以前より高くなったな~」と、患者さん達も
気が付かれてるはずです。金属アレルギーとの関係もあり、最近では「金パラ」
を使わず処置する、レジン、セラミック、ジルコニア
が、主流になりつつありますが、まだまだ捨てがたい材料です。
作製してくれる技工士さんには作成料と別途に金属量をお支払いします。
それこそグラム〇〇円で請求されます。これからは私の独り言「ここで患者さんにとっては
ある不公平が生じます。削り方にもよりますが、元々の歯の大きさによって第一大臼歯でも
AさんBさん患者さんによっては使用する金属の量は倍以上違います。しかし患者さん達が支払われる金額は
歯一本処置するのに決められた一定の保険請求額です……」
と、続けようとしましたが少々細かい話になってきましたので、冒頭の私のもう一人の声に従い
明日は暑さを楽しみたいと思います。だって、「暑さ寒さも彼岸まで」ですものね。