紅葉

バンビ歯科 院長 森川富夫

 

 

秋も深まり、当医院の前の街路樹の木々の葉も色づこうとしています。

陽の当たり方や、風の流れなどにより個体差はありますが……

しかしその中で一本の木だけが、他の木々より一月も近く早く進行し、もう散り始めようとしています。

何年も通っていただいてる患者さん達の中にも、その対比を楽しみにされている方もいらっしゃいます。

そのような季節の中、臨床の現場では少しの変化がみられます。

変化というより以前に戻ってきたという言葉が正解かもしれません。

日常生活でマスクを外す事が多くなり、家族、友人達との会食も復活してきました。

この何年かは前歯を抜歯することになっても[人に会うときはいつもマスクだし、会食もないし、仕事もリモートだし] 等の理由で、抜歯後も[仮歯はいれなくていいですよ]との患者さんも多々いらっしゃいました。

こちらも何も処置しない方が傷の治りも良いし、少ししてからの型採りの方がより正確に仕上がるし、助かっていました。

しかし最近は違ってきました。今日来院の患者さんも熟考の末、審美性の為に、抜いて直ぐに義歯を入れたいとの事。

抜歯後、直ぐ入れる義歯を[即時義歯]といい、抜く前に事前に型を採り作っておきます。

技工士さんとの「あ、うん」の呼吸がより重要になってきます。

しかし、[傷が完全に癒えてからでいいですよ]の患者さんもまだいらっしゃいます。

人は各々ですね、前述の木々の紅葉のように。