悲しいデータ
バンビ歯科 院長 森川富夫
先日業界紙に興味深いデータが載っていました。
「予防歯科」の浸透を図る活動の一環として、[株]ライオンが行った
日本、アメリカ、スウェーデンの三カ国を対象にした
オーラルケア←予防のために歯や口の中を清潔に保つ手入れをする事
に対する意識調査のデータです。
15~69歳の男女、各国1200人ずつ。
予防歯科の必要性について、予防歯科の理解、オーラルケア用品の選び方、
オーラルケア用品にかける年間平均購入金額、等。
予防歯科の必要性については、「必要だと感じる」との回答が三カ国80%前後で
ほぼ同等でした。
しかし後に進むにつれ、二カ国とは大きな差が出てきました。
特に オーラルケアに「多少お金をかけてでも行うべき」との問いでは、
アメリカ スウェーデン共に40%前後に対して日本は10%。
「グッズ販売元であるライオンが行った意識調査なので、導き出した結果もこんなものかな?」
とも思いますが、少し差がありすぎですね。
と、ここまでは何も驚くべき事ではなかったのですが……
「歯科医はあなたにとってどのような存在ですか?」との最後の問いに…
アメリカでは「好きな人、憧れの人」が40%の第一位で、スウェーデンも上位。、
それに反して日本では何と断トツ最下位の2%。
日本では3位に「嫌いな人、苦手な人」が入り←納得です、2位には「頼れるパートナー」
←光栄です。そして第一位は何と「見ず知らずの他人」←?という答えでした。
「頼れるパートナー」なら意気に感じます、「嫌いな人なら」努力もしてみます。
しかし「見ず知らずの他人」?では……
予防は歯科医よりも薬局ですよ!が導き出された答えなのでしょうか?
現場としては少々腑に落ちない、悲しいデータですが…