超音波スケーラー
バンビ歯科 院長 森川富夫
今日も朝から快晴の一日です。
寒暖差にもようやく体が慣れてきています。この気候がしばらく続くと
よいのですが、又一段、二段と寒さが増していくでしょう。
有名な紅葉スポットにも行ってみたい気がしますが、どこも
人が多そうで、我慢してゴルフ時に自然を楽しむだけです。
今日4年ぶりの患者さんが来院されました、「噛むと痛い」との事です。
レントゲンも撮り、精査したのですが、虫歯や歯牙破折もなし、しかし口腔内に
歯石がべったり、典型的な歯周病です。ここで活躍するのが超音波スケーラーです。
皆さんも処置を受けた事が必ずあるはずです。先の尖ったチップが「クイーン」
と鳴り水がでる器具です。患者さん達の苦手なツールです。
しかし超音波スケーラーは刃物ではありません。歯に振動を与え、その振動で歯石を歯から剥がして
いきます。患者さんにしてみたら染みる場合もあり、ましてやチップが歯牙に当たっているので、
「歯を削られている」ような錯覚を覚えます。心配しないでください、けっして「歯」
を削っている訳ではありません。しかし今日の患者さんのように、何年も歯科に罹ってないと
歯石が硬くなり、除去するのも大変です。「私の出番」と衛生士も気合が入りますが、
ここはお互いに「我慢、我慢」長時間に渡る歯石除去は患者さんにも苦痛を与える事になり、何回かに分けます。
苦手だといって、何年も放置しておくと、結局何回もかかる事になります。
今日の患者さんにも「今回の一連の処置が終わっても、三か月に一度診せてくださいね、
歯石?歯垢?もとり易くなり、苦痛は少なくすみますよ」とお伝えしました。
今日も当病院では超音波スケーラーの音が此処かしこで鳴っています。