歯科検診

バンビ歯科  院長 森川富夫

先月末、幼稚園の歯科検診に行ってきました。

かれこれ三十年近くになりますが、ここまで続けられてこれたのは、

退職しても助けてくれている後輩の先生達や友人のお蔭だと心から感謝しています。

→青葉区で開業しているA先生、K先生、そして麻生区のK先生!このコラムを見てるかな?

この三十年で、検診を行う我々の装備、検診方法、又園児達の口腔内状態や検診姿勢、

大きく変化しています。

装備では、以前には消毒液とミラーを何十本か持って行き、一人診る度に消毒液に浸け、それをふき取り

新たな園児を診る。それが今では使い捨てのミラーで園児一人一人の使用です。大量に購入する事もあり安価で助かります。

検診も虫歯か否かを判断するために以前は探針で探っていましたが、虫歯になりかけの小さな穴を探針でつっつく事

はNGです。幼若永久歯の初期の虫歯はフッ素等で充分再石灰化が望まれ、探針では穴をより開ける事になりかねません。

又治療済みの園児の口腔内はアマルガム、乳歯冠全盛時から白いレジン等の充填物に変わっています。

以前にもお話しましたが歯の色に近似したレジンと少々摩耗した歯牙の区別がつきにくく、

健全歯なのか?治療済みなのか?現場では判断がつきにくい事もあります。未処置の虫歯を複数本抱えていた園児も以前は

多数見かけられましたが、今では一クラスいるかどうか。

そして何よりの違いは園児の安心した笑顔です。検診時、泣いて駄々をこねる園児がクラスに必ずいましたが、

今では稀です。歯科検診は怖くない、と認知されてるのでしょうか!

そんな中、部屋に入るのを泣いて嫌がる「つわもの」がいました。

廊下にいた私は「元気だね、おじさんが診たげようか?」「!?」べそをかきながらもお口を大きく開いてくれました。

今がチャンスだ!

診てみると乳歯20本奇麗に並んでおり虫歯は無で、歯並び正常「もう○○ちゃんはおしまいだから、中で並んでて」

その子はバイバイとニッコリ笑って列の最後尾に

可愛いですね。