夏を楽しむ
バンビ歯科 院長 森川富夫
ここ何日連続での猛暑です。体調を崩されたりはしていませんか?
これだけ暑いと集中力も途切れがちです。
私もお盆休みの最終日に「原稿でも書こう」と診療所に来たのですが、
パソコンを開いても、ダラダラでなかなか始められず、ネットのニュースばかり追って
時間が過ぎていきました。「銭湯モードの今では駄目、二日仕事した後のチョッピリ
戦闘モードに切り替わってからかな」と思いその日は実際に銭湯に行ってしまいました「笑」。
お盆休み前のある日「入れ歯を作って欲しい」とAさんが来院されました。
「前の入れ歯は?」と聞きますと「自分であれこれ削っているうちに、とても見せられる物ではなくなった
ので持ってはこなかった」「?」とは思っても、休みまでは僅かしか日がありません。
大急ぎで作り始め、休み前数日を残し完成しました。「明日から毎日でも調整しますから、自分で
削っては駄目ですよ」何回かの通院で分かった事ですが、Aさんは今は引退されてますが器用な元職人さんで、
当たるところを削っているうちに徐々に小さくなり、より痛くなっていったみたいです。
言いつけを守ってもらい自分で削らず三日間来院されて、いよいよ明日からお盆休み。
しかし、長年合ってない義歯を使い続けていたAさんの噛み方が、まだ安定してない事もありチョッピリ
心配していました。連休明け来院「どうでしたか?痛みましたか?自分で削ってませんか?」
「痛かったので少し削ってみた」「えっ!」診てみると下の前歯何本かの先端が少しだけ削られ、その面も見事に
研磨されつるつるになっています。私は思わず笑ってしまいました。
Aさんは調整している私の独り言「内面の適合は合っているし、辺縁の大きさも問題なし、後はかみ合わせの
問題だけで、少しひっかかるかな?」を聞いていました。お見事です。後は私の仕事。
元来、代謝が活発な大汗かけるこの時季は私は好きです。
が、自分の年齢も考え、慢心せずに残りの「夏」を楽しみたいとおもいます。