受験生の兄弟
バンビ歯科 院長 森川富夫
秋も深まってきました。寒暖の差に体調のすぐれない方もチラホラお見かけします。
受験生にとっては正に追いこみの季節、気をつけてくださいね。
受験生?あれは私の大学生時代の事。
部活の先輩が「実習が忙しくなってきた、森川と○○で家庭教師のバイト引き継いでくれない?」
聞いてみると、兄弟二人で来春、高校と中学のダブル受験だそうです。
時給もよく、食事付きで、我々貧乏学生には最高の条件です。
「いいですよ、頑張ります」と二つ返事
「お兄ちゃんは森川、弟君は○○ね」と先輩が二人の合意なく割り振りました。
「!?」と思いながらも当日上の部屋と下の部屋に分かれてお勉強。
すると下の弟君達の部屋から「ドンドン、バタバタ」音がします。「下で何してるの?」
お兄ちゃんが「弟は勉強の前にプロレスの技を一通りかけないと勉強しません」
「!」なるほど先輩が振り分けた理由が分かりました。友人は元柔道部の猛者です。
彼も「それで気持ち良く勉強してくれれば」と毎週楽しげでした。
そんな秋も深まったある日、いつもの音も聞こえず妙に静かでした、夕食も真っ先にぱくついていた弟君が、
恐る恐る食べ物を口に運んでいます。「萌出性歯肉炎みたい」と友人が話してくれました。
7番目の歯12歳臼歯とも言いますが、生え始めの歯と歯肉の間が不潔になり炎症をおこしてるみたいです。
「うがい薬で消毒してればすぐ良くなるよ」と二人に言われても本人は意気消沈。
帰り道「今日は本当に元気がなかったよ、俺も拍子抜け」と、何故か友人も元気がありません。
「受験直前でなくて良かったね、でも来週は気を引き締めた方がいいと思うよ」
予感的中 翌週は今までにないパワーアップの音が上の階まで響きわたってきました。
受験生の皆! 喉もがらがら、お口もくちゅくちゅ。