三蜜の青春
今日は梅雨の中日、気が付けば朝から蝉の声が聞こえてきます。
コロナ騒動のアタフタした毎日ですが、確実に季節は移ろっていきます。
以前にもお話しましたが、私は学生時代に「茶道」をやっていました。
典型的な「三蜜」空間です。
今でも年に一度この時期に現役の学生達の訪問を受けます。
→夏合宿前の寄付金目当てみたいですが…
もう10年も前の事ですが、当時の部長が「今は入部希望者に対して回し飲み
はできますか?と事前に聞いています。」「えっ何で?」
「じゃないと昨年退部する部員がいました」
「お茶」には「お濃茶」「お薄」とあり、観光地などで飲む一般的な「お茶」
は「お薄」です。それに反して「お濃茶」は大量の抹茶をお湯で練り混ぜ、
4~5人で回し飲みしていきます。全員で均等に飲んでいくのですが、そこは学生、
少しいたずら心で、正客の私が少し飲んだふり、アイコンタクトで何人かが続き
お詰→一番末席の人物は茶碗の中の「お茶」を見て目が点に。
飲み干さなければ終わらないので、泣く泣く頑張ります。その日は目がさえ寝れなかった
事でしょう。
飲み口を「紙」で拭いただけで次の人にまわしていく「お濃茶」は無論の事、
「お薄」もしかり、お茶会などで使う「主茶碗」→そのお茶会のメインのお茶碗で、水洗いだけで何度
も使われます。「一期一会」の旗印の元、多くの友人や後輩達と
三蜜の青春を謳歌した「茶道」の行く末を案じています。
柔軟な思考のもと現役の部員達は英知を結集できるでしょうか?
しかし今年はまだ彼らからの連絡はありません。