おめでとうございます
バンビ歯科 院長 森川富夫
あけましておめでとうございます。
と、例年なら何の屈託もなく始まるのですが、私もですが、、
皆様も不安や不透明感を抱えながらも新年を迎えられたと思います。
昨年末はバンビ歯科始まって以来の診療所の忘年会も中止、
卒後続いていた仲間内や、地域の先生達との集まりも無くなりました。
それも開催を検討するというレベルでもなく、ほぼ誰からも話がなく自然消滅です。
コロナに負けそうになっていました。コロナの恐ろしいところは自分が感染する?又親しい人に感染させてしまう?
というウイルス本体の毒性の恐ろしさは無論の事ですが、それから波及する二次的なものの怖さです。
偏見、差別、虐めにみられるように
親子関係、友人関係、職場の関係、人が今まで人としてありえた関係に楔を打ち込みます。
脆さ?弱さ?エゴ?コロナは内面を見事にあぶりだします。
そんな中先月末に初老のご夫婦が2~3か月毎のメンテナンスで来院されました。
蜜にならないようにとアポイントも余裕をもってとっていたのですが、痛い、腫れた、とれた等
急患の患者さんにも対応することにより、私の注意も散漫になりかけていました。
そんな時メンテナンスを終えた後のご夫婦の待合室の姿に目が釘付けになりました。
ご主人が奥様にコートを着せ、スカーフも巻いてあげ、それも一つ一つの所作が
愛情に満ちていました。
私同様何人かのスタッフも気づき、同じように感じたみたいです。
年末の殺伐とした雰囲気になりかけた空気を瞬時に変えてしまいました。
我々医療従事者こそあのようにならねば……
人対人の温かさを改めてあのご夫婦から学びました。
ウイルスは怖い、されど負けてはいけないと。