退位の日

バンビ歯科 院長 森川富夫

 

今日は快晴の中、整体のS先生達とゴルフに行ってきました。

←前立腺癌末期のS先生の話は昨年の7月号に記載していますので、

興味のある方はホームページでも覗いてみて下さい。

家族サービス?孫の世話?で疲れた患者さん達で、連休明けの彼の治療室は忙しく、

「とても自分の体調を気にする余裕がない」と本人は言ってました。血色も良くまだまだお元気です。

一方、当医院では退位の日、即位の日の二日間は診療所を開けていたので、

思ったより忙しくなく、のんびりスタートしました。

ただ退位の日「30日」は診療所を開けていてよかった、と思える患者さん達がが相次いで

来院されました。ブリッジが脱落した、義歯が壊れた、そんな中に歯が破折した患者「Hさん」が来院

されました。「痛みはないけど噛むと何か変」で来院、診てみると歯冠部に見事な破折線。

Hさんの凄いところは「そのまま食事するとまずいのでは?」

と動物的?感が働き、就眠時に装着するマウスピースを使用し食事をされていた事です。

マウスピースは歯牙を一歯づつ包み込む、硬い「ハードタイプ」で、もともと「くいしばり癖」

のあるHさんには使用してもらっていました。

もし使用しなかった場合は咀嚼時「生爪を剥ぐ?」状態になり尋常の痛みではなかったはずです。

Hさんの機転で破折も神経ぎりぎりのところで止まっており、神経も残す事ができ、

様子をみる事にしました。

明けに速攻で電話があり「全く痛くない」との事で一安心。

でも次回にHさんが来院されたら「マウスピースでの食事はどうでしたか?」と感想を聞くつもりです。

前回はとても聞ける余裕が双方になかったものですから……