暑中見舞い
バンビ歯科 院長 森川富夫
迷走した台風も過ぎ去り、ちょっぴり涼しくなったのもつかの間、
又暑い毎日が続いています、身体が溶けそうです。
一月前にAさんから「義歯の具合が悪い」と、往診の依頼を受けました。
Aさんは、もともと某施設に入居されてた患者さんで、施設のリハビリが功を奏して
足腰も良くなり、ご自宅に戻られた方です。
二階には娘さんご夫婦が住まれてはいますが、食事、入浴、全く別の典型的な二世帯住居です。
診てみると義歯の針金が壊れ、適合も悪く、新しく作成する必要がありました。
夏本番を迎える時期で、体力の低下すると又施設に逆戻りになる為、
普通に噛める義歯の作成は責任重大です。
何度目かの往診で作成し、そろそろ今日で調整も終わりかな?
と、思った矢先の猛暑の先週でした。横浜でも40度近い気温の日です。
来院される患者さん達皆「今日は特別暑い、異常だ」と言いながら体から湯気を立てて、
私達にも熱気が伝わる日でした。皆さん「ここは別世界だ」と衛生士達の清掃、メンテナンス
に気持よさげ。
夕方から衛生士と車に乗り込んだのですが、流石に暑い、すぐにはハンドルが握れませんでした。
「今日で終了かもしれないから気合いれて行こうか!、」
着くと「お暑い中大変だったでしょう」と笑顔でお出迎え。
「いや、大丈夫ですよ」と、強がってはみたのですが、スリッパに履き替えようと足元を見ると
「あれ!」、何と靴じゃなく診療所の上履きのまま外出していました。
私が叫ぶと同時に横の衛生士も「院長!私もです」
「俺こんなの初めてだけど、Bさんは?」
「私も初めてです」玄関先で患者さんも交え3人で大笑い。
暑さは判断力を鈍らせるとは言っても、それにしても……
暑さまだまだ続きます、皆様どうぞご自愛を!