一年生の君達へ

バンビ歯科 院長 森川富夫

今日も暖かい一日の始まりです。

桜の開花宣言も発表されました。

毎年この季節は「一年生の君達へ」との題で、新小学一年生の口腔内の状況

や、励まし?の言葉を述べてきましたが、今回の一年生は「新中学一年生」です。

六歳臼歯が生え、乳歯から永久歯の生え変わりが始まる小学一年生と違い、十二歳臼歯が生え

上下28本の永久歯が生え揃ってくるのが丁度この時期です。六歳臼歯の奥に生えてくる

七番目の歯を「十二歳臼歯」と呼んでいます。

春休みに入った時期に相次いで男女の「新中学一年生」が来院してきました。

Aちゃん「奥のはぐきが痛い」B君「噛むと時々痛む」

20年以上も前なら放置していた虫歯が進行しての痛み?という子達も

見かけられましたが、予防の意識が高い現在ではほとんどいません。

診てみるとAちゃんは12歳臼歯が頭を半分出しており、周りの歯肉が少し発赤しています。

病名は「萌出性歯肉炎」半分被っている歯肉が厚くて、切開を入れ

萌出の手助けをする事もありますが、たいていは毎食後「ぶくぶく」をして清潔に

保っていれば自然に生えてきます。咬むと痛いと言っているB君!

確かに痛みがあるみたいですが、精査しても虫歯はなく、痛みを訴える歯も微妙に違っています。

永久歯が生え揃ったこの時期は、まだ噛みあわせが安定せず、その子個人のかみ合わせに落ち着くまで

はこのようなケースがあります。口腔内の成長痛みたいなものでしょうか?

ただ、歯列不正で咀嚼時にロックしている歯がある場合は例外で、矯正治療が必要かも。

実際「痛みが続くようなら又診せて」と伝えますが、数か月後の検診時には嘘のように

なくなっています。「部活は何をやるの?」にAちゃん「バレーボール」B君「テニス」

先日は「サッカー」と言っていたC君もいましたっけ。

「野球」と言ってくれる子は少なくなりました、ちょっぴり寂しいですね。

勉強!部活!頑張れ~「一年生!」