季節は秋
バンビ歯科 院長 森川富夫
先月末に同窓会とお彼岸のお墓参りに京都に帰り、同窓会では旧友の変わりように
愕然としながらも己が老化?劣化?も妙に納得したのですが、散会するころには皆が若返った気がして。
そして毎年の事ですが、横浜に帰ってくると季節は秋になっていました。
横浜と京都の日の入り時間は15分~20分の時間差があり、「昨日の今頃は鴨川の辺でまったり日差しを浴びていたのに……」と、窓から薄暮の外を見て。
そしてこれも毎年の事ですが「今年も後数か月か~」と、寂しい気分。
月日の経つのは早いものです。
今日午前一人の女性が来院されました。
「お久しぶりです」と互いに挨拶を交わし、前回の来院日を見るとビックリ、何と今年初めてです。お互いに3~4か月のブランクとしか思えませんでした。
聞いてみれば遠方の一人暮らしのお母さまが心配で、年初から横浜からは遠い御実家にお住まいです。
「検診と口腔ケア」で来院されたのですが、診てみると詰めてある金属と歯の間に少しですが隙間があり、そこから虫歯が若干深く進行していました。
今のところ自覚症状は全くなし、ご本人も清掃希望で来院されています。
金属を外し、型をとり直してやり直すべきか……?患者さんには何か変化があれば「直ぐに来院できる方」
「何とか都合をつけ来院できる方」そしてこの方のように「当分来院できそうにもない方」介護は大変です。
同じ歯の状態でもその方の置かれている状況によっては治療内容が変わる、それが臨床です。
今回は虫歯をとりきり詰め物で済まし、衛生士の口腔ケアの後「じゃ又来ますね」と明るく笑顔で出ていかれました。
「お大事に、お元気で!」と伝えた後、「どうか悔いなきように」の言葉は心の中だけに。
季節は秋です。