夏!本番

バンビ歯科 院長 森川富夫

梅雨明け宣言もまだですが連日の猛暑で身体が溶けていきそうで、

いつから鳴きはじめたのか窓の外から蝉の声が聞こえてきます。

そんな毎日ですが予約通り患者さんはいらっしゃっています。

先日初老の男性Aさんが飛び込みで「義歯がすれて痛い」との事で来院されました。

診てみると粘膜に小さな口内炎、義歯を微調整して口内炎のお薬を処方して今日は終了、

月末にメンテナンスの予約が入っておりその時にでも又拝見させてもらう事にしました。

「では〇〇日に来ますね」と、お一人で「すたすた」と帰っていかれました。

その後ろ姿に感慨深いものがありました。実はAさんと初めてお会いしたのは昨年の8月、

足取りも重く、その時はお嬢様に付き添われての来院でした。

大学病院を退院され自宅療養中だったのですが、食事が十分に摂れないとの事で、

ご本人は憔悴され会話もたどたどしく、もっぱらお話はお嬢様にお伺いせざるを得ない状況でした。

診てみると義歯の一部が壊れており、長期の入院で粘膜の吸収も進み義歯が「ガタゴト」

少々時間は掛かりましたが修理して何とか咬めるように調整し、平行に新しく義歯の作成も始めました。

Aさんはお一人暮らしです。

何度目かの来院の過程で「地域の方達とのコミュニティに再び参加したい」との強い気持ちが

ひしひしと伝わりました

新しく作った義歯も調子よくAさんの「目」からは力強さを感じ始めた頃、いつしか付き添いのお嬢様

の姿はなく、一人で来院されるようになっていました。

今は残存歯の清掃と義歯のチェックで定期的に来院されますが、「グラウンドゴルフ、カラオケ、食事会」

などでお忙しそうです。ご本人の気力、お近くのご家族の支えは無論「大」ですが

Aさんがコミュニティに参加できた事に微力ながらお手伝いできた事を嬉しく思います。

いよいよ夏本番!乗り切りましょう