スポーツの秋

バンビ歯科 院長 森川富夫

少々肌寒くはなってはきましたが、「スポーツの秋」真っ盛りですね。

ジョギング、野球、ゴルフ、テニス サッカー等思いっきり身体を動かしたい季節です。

そのような最中にも予期せぬ「アクシデント」が「歯」に衝撃を与えてしまう事があります。

走って?歩いて?いる途中、つまずき顔面から転んでしまった時、サッカーや野球でボールが顔面に当たってしまった時……「アクシデント」で「歯」が受ける外傷は大きく分けて二通りに分類されます。

①歯冠破折②歯牙脱臼です。

歯の外傷の中で最も多いのが①の歯冠破折ですが、この場合折れて落ちた歯のかけらが見つかれば近くの歯科医院に駆け込んで下さい。今は接着の技術、材料も進んでいますから元の形に戻せる可能性も大です。ただし破折が大きく、神経まで達した場合は治療に日数がかかりますが……

②の歯牙脱臼 これは完全に抜け落ちてしまった完全脱臼と、ぐらぐらしている不完全脱臼に分かれます。

不完全脱臼は隣の歯との固定で定着を待ちますが、完全脱臼の場合はその歯を持参して、歯科医院にゴーです。

ここで、その保存方法だけは頭に入れておいて下さい。抜け落ちた歯の根の周りは歯根膜という組織で覆われています。

非常に大切な部分であり、歯が助かるか?助からないか?を左右します。汚れているからといってごしごし拭きとらないこと、水道水で軽く洗うか、できれば生理食塩水、なければ牛乳に浸けておく事。

牛乳は体内の状態に近いので歯根膜の損傷を最小限に防いでくれます。

そして可能な限り早く、30分以内で口腔外科へ。

しかし「スポーツの秋」です。子供達!思いっきり身体を動かしましょうね。

そして、転んでしまったら必ず手をつくようにしましょう。

私もですが……