かかりつけ医
バンビ歯科 院長 森川富夫
三寒四温ならず一寒一温、20℃近くも寒暖差のあった日々も終わろうとして、来週頃からは穏やかな春の日々を過ごせそうです。
窓から見える桜の花も満開で、明日は絶好のお花見日和。
診療所では先月末から春休みという事もありお子さんたちの来院が増えています。
先日もお揃いの服を着たご兄妹が入ってきました。
ペアルック!可愛いですね。
「大きくなったね」「今度何年生になるの?」横で娘が優しく声をかけ始めました日頃私に対する声?態度?と大きく違うじゃないか、と、思いつつも、それは至極当然。
子供達も何やら楽し気に娘に応じています。
「この子達!確か数か月前にも来てくれたような」と思いながらカルテの日付をさかのぼって見ると、初診日が2~3年前、それから数か月毎に通ってくれています。
昔のように「痛みがあるから」「歯科検診で虫歯が見つかったから」が受診動機ではなく、「一応虫歯のチェックを兼ねての歯磨き指導」での来院でした。
そうか~この子達にとっては娘が、否この診療所が「かかりつけ医」に選ばれているんだ!
ありがたい事です。
「かかりつけ医」読んで字のごとしですがコロナ禍で一躍世間に認知されました。
かくいう私もワクチン接種の時には「かかりつけ医」でもある内科の知人の先生に大変お世話になりました。
治療が必要になってドクターを探すという流れが一般的だった中で、あらかじめいつでも相談できる「かかりつけ医」をもち、安心を備えるというフェーズへの移行が加速しつつあります。
特にお子さん、幼児の場合は親御さんが「自分以上に守らなければいけない大切な存在」だからこそ「かかりつけ医」を探されています。友人の小児科医も昨今色々な相談を受けるとも言ってました。
後はその子達が中高生になって、自分の意志で行動する時に定期的に観察し続ける事ができるかは?
我々医療側の努力次第ですね。