歯科検診を終え

バンビ歯科 院長 森川富夫

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先月、幼稚園の歯科検診に行ってきました。

今年も近くで開業している後輩の先生が協力してくれました。

日々忙しい中、感謝、感謝です。

以前には、泣いたり、駄々をこねる園児が、クラスの中に必ず数名いましたが、

ここ最近は皆ニコニコ大きくお口を開いてくれます。

「歯医者さん」に対する「怖さ」「抵抗」がなくなってきたからでしょう。

怖い、トラウマになるような

深い、進行している虫歯の処置を経験した事がない園児がほとんどです。

お母さん達の口腔ケアの意識の高さと、「フッ素」等の予防製品の普及だと思います。

実際、衛生士のお姉さん達に歯磨き指導を受けてる子供達は楽しげですものね。

彼らが大人になった時代は今の大人の方より「歯医者さん」が怖い所じゃなくなってるかも。

ただ検診の現場は以前より難しくなった事もあります。シーラントやレジンの普及で、

健全歯なのか?処置済みの歯なのか?の判別がつきにくくなってます。

診療の現場で歯の色に近似したレジンを詰めた私が、

立場を変えて、検診の現場で確実に見分けられるかというと…

以前のように、分かりやすい銀歯やアマルガムはもう使われなくなってしまいましたからね。

でも歯科材料が開発、日々進歩することは何よりです。

又、かかりつけの歯医者さんに「虫歯ですが、抜けそうだからそのままね」

となっている「歯」も検診の現場では当然の如く「虫歯あり」と表記されます。

検診後の用紙に「?」と思われた方は、かかりつけの「歯医者さん」に診てもらって下さいね。

さて、一週間後、当日欠席の園児達30人程がバスに乗り、昼休みに検診にやってきました。

わいわい、がやがや、明るい、可愛い熱気で院内が満たされていきます。

午後から来院のお年寄りも、なぜかいつもより若返って見えた一日でした。