一年生の君達へ

バンビ歯科 院長 森川富夫

 

一年生のみんな!入学おめでとう、胸わくわくの入学式、桜の花に囲まれ良かったですね。

先生は今年は「桜」に見事に嫌われました。

遠方の友人にも声をかけ、桜を愛でながらのミニ同窓会を企画したのですが、

花は咲く気配もなく、まして雨の降った一日で、単なる宴会になってしまいました。

今、窓から見える「桜」は満開、綺麗ですが、ちょっぴり恨めしいです。

昨日新一年生が来院しました。「生え変わりを診て欲しい」との事です。

この時期、乳歯列の上下左右の奥から「六歳臼歯」が顔を出している事と共に、

乳歯から永久歯への生え変わりが前歯から始まっていきます。

診てみると、ぐらぐらしている乳歯の内側から永久歯が半分顔を出してます。

乳歯がまだまだしっかりしているなら、将来の歯並びを考慮して「抜歯」が妥当な処置ですが、

この子のように、ぐらぐらして、今にも抜けそうな歯は、ほっておいても自然と抜けるもの。

「どうする?じゃまなら先生が抜いてあげようか?」「嫌だ、怖い」返事は予想通りで、双方合意したその瞬間

、隣でメンテナンス中のお母さんが「○○抜いてもらいな、カッコ良くなるよ」

「うん分かった、でも痛くない?」「大丈夫!先生は絶対痛くないように抜いてくれるから」

お母さん!そこまでは言いすぎ、と思いながらも、○○君の注意をそらし平和に抜歯。

終わった○○君がニコニコして皆の顔を見てきます。前歯三本無くなっています

思わず「可愛い!」と言いたい言葉をぐっと飲み込み「カッコ良くなったね」と言いました。

○○君は意気揚々と診療室を出て行きます。

男の子は「カッコ良い」と言う言葉をかけられながら成長していくものなのですね。

一年生のみんな!入学おめでとう。